Monochrome Passage

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2009年 03月 05日

ニコンFマウント誕生50周年

今日は、資料作成やら事務手続きやらで多忙、電話もシャットアウトしてこもりっきりでした。

一昨日に、ニコンが、PMAに合わせてのことでしょうが、ニコンFマウント誕生50周年のプレス・リリースをしていました。マウントを変えずに、50年もの間、よくやってきたものだなあと改めて感じ入りました。技術的にはいろいろな変化があったにも関わらず、それらを全て同じマウントに吸収させるのは、並大抵の苦労ではなかったはず。分野は異なりますが技術者のはしくれとして、無条件に尊敬しています。

ということで、今日はD2Xで撮った写真から。2005年に撮ったものです。

_DSC5669
(D2X, AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF))

_DSC5670
(D2X, AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF))

測距点は中央1点、AF-Cモードで流しながら、走っている間中ずっとランナーを追っかけて撮った16コマの中から、連続した2コマを並べています。
注目していただきたいのが、2枚目。ランナーが、すぐ右にいる黒いTシャツの男性の影から抜け出てすぐ(0.1秒くらいでしょうか)のショットですが、ピントはランナーに合っています。実際には、男性の影にいる間も半押ししたまま。
ニコンのAF-Cモードは、ターゲットに吸い付いて離れない、とよく言われますが、まさにそのとおりで、間に遮蔽するものが入っても、気づかないうちに、ターゲットを捉え直します。しかも、うまくいったら、ではなくて、少しカメラの動かし方を練習したら、当たり前のようにそうなります。ピントが迷走することはほとんどありません。
AFのカメラは、いわゆる高級コンパクトと Contax-G くらいしか使ったことがなかったので、D2Xで撮り始めた時は、AFのあまりの高性能さにびっくりしました。信じられない、とため息がでるほど。
知人から借りて、キヤノンのDSLRもこれに近いAF性能を持っていることがわかりましたが、それでも、ニコンのカメラとしての高性能さ、基礎体力は、ずば抜けていると思います。

今日は、Fマウント誕生50周年のお祝いということで、ニコンのヨイショを。ご寛容あれ。



ところで、我がE-3はどうかというと、ファインダーの実倍率はD2Xとほぼ同じ、見えの良さも拮抗しています。その他にも多分にD2Xを意識したと思われる仕様があるので、「D2Xに追いつけ」で開発したのではないかと邪推しています。
しかし、AF-Cの性能はD2Xの足下にも及ばないですね。二枚目のようなシーンではほぼ間違いなくピントはどこかにすっ飛んでしまいますし、連写性能もD2Xの半分くらい。撮り方を工夫して、没ショットを減らすことはできましたが、被写体の大きい自動車などを撮るのならともかく、走っている人を撮るのでは、歩留まりはD2Xより数10%以上悪い。
さらに、純正ではレンズ内手ぶれ補正がないので、ファインダー像が不安定で、35mm換算200mmを越えるあたりから、測距点をターゲットにピタッと合わせ続けるのがむずかしくなります。換算400mmまでいったら、ミゼラブル。パナソニックのVario-Elmar 14-150mm では、ちょっと距離が足りない。
まあ、古いとはいえ、高級機かつ名機のD2Xとでは、比較するのもお門違いなのですが、E-3よりも安価なD90が、D2X並み、部分的にはそれ以上の、カメラとしての基本性能を持っていたので、やっぱり一眼レフはニコン&キヤノンの二強でなきゃだめか、となりました。それが、E-3やーめたとなった理由です。
オリンパスにはいいレンズがいろいろあり魅力的なのですが、ニコンやキヤノンにだって同じくらい豊富にありますし、フルサイズにすれば、オリンパスのスーパーハイグレードよりもさらにハイグレードなライカRやZeissのレンズが、実力をスポイルせずに使えます。
せめて、ZD 50-200mm にレンズ内手ぶれ補正がついていれば、やめなかっただろうとは思いますが・・・。

by kv492 | 2009-03-05 23:55 | Nikon


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