Monochrome Passage

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2008年 07月 30日

記録か記憶か

今日は、カメラ持ち込み禁止の客先で打ち合わせと調査。とりたてて特別なことのあった一日ではなかったが、休憩時にイチローの3000本安打の話題で盛り上がった。テーマは「スポーツは記録か記憶か」。
結論だけ言ってしまうと、やっぱり記憶でしょう、ということでほぼ全員一致した。珍しいことに。
普段なら、記録派がもっと多くて、ああだこうだとなるのだが、今日は、たまたまイチローの生のプレイを観たことのある者がそろっていたからではないかと思う。イチローのプレイで凄いと思うのは、レーザービームの殺気はもちろんだが、クリーンヒットした音のなんともいえない良さ。また塁に出た時の、盗塁してやるぞというオーラや、走り出す瞬間の躍動感というかスピード感に、これぞ超一流のパフォーマンス、と感じさせられる。こういうものって、テレビ観戦ではほとんどわからないし、記録にも残らない。
私のやっていた陸上競技もそうで、例えば、走り幅跳び。北京オリンピックの男子では8m台後半以上の記録で争われるのだろうけれど、これって三車線の道路よりだいぶ広い幅。近くで見ると、頭の上を選手は飛んでいく感じで、初めて至近距離で観たらきっと度肝を抜かれると思う。マラソンも、勝負どころのスパートは100mを15秒くらいでは走る。普通の人では100mも併走できないスピードだ。
テレビを通すと、縮尺というか、スケール感が狂ってしまって、選手達のパフォーマンスの凄みが伝わらないねえ、というのも今日の一致した意見。パフォーマンスに感動できないから、勝った負けた、順位はいくつ、タイムはいくつ、ヒットは何本、等々、結果の方に向いてしまうのかと思う。で、結果の次に「記録」へとつながっていくのか・・・。結果や記録が重要なら、観戦する必要なんてないじゃん。

翻って、写真を撮るということは何なんだ? う~ん・・(^_^;)。

IMG_0094
(IXY Digital 10)

明日のプロ野球オールスター戦、ダルビッシュ投手の9連続奪三振に、勝手に期待。

by kv492 | 2008-07-30 23:15 | スポーツ


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